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薄給公務員の中長期投資

ブログ名に乖離が出てきたので変更。投資信託、個別株を中心とした資産形成、節税、固定費削減など。

株価下落の3段階説

2番底、3番底。

予測するのは困難です。

ただ、その流れの大きな根本には必ずマクロで大きな事象が起こっているはずです。

今回の下落の底もどこかは分かりません。

分かりませんが、最悪の場合どれほどのリスクになるかは想定しておきたいと思います。


第一段階
信用不安による株の利益確定

今のようにイギリスの離脱選挙がある場合は、大きく株価が動く可能性があります。
ですので、丁半博打を避けたい投資家は、いったん利益を確定するでしょう。それが今の信用不安です。この段階ではまだ、1σ程度の下落しか起きません。
実体経済への影響も少ない。投資家の自己責任で済む話。信用買いのポジションが減るだけ。
この程度の下落はしょっちゅう起きます。動揺しないように。
欧州債務危機然り。

リーマン時はサブプライムローンが不安視されていた(2007年)だけのころと一致します。

第二段階
破綻(離脱)による信用収縮

そして、イギリスが離脱確定したとします。するとリスクが顕在化し、売りが売りを呼ぶ暴落状態に陥ります。2008年リーマンが倒産した時期です。またはドイツ銀行、クレディスイスなどのEUの大きな投資銀行の破たんと言うリスクが表面化した時でしょう。
破綻したというシグナルがあれば大きな信用収縮につながります。
これが2σ~3σの下落。
ですので、イギリス離脱単独では大きな破たんが起こるわけではないので、起こり得る信用収縮自体はこの辺(2σ程度)までと想定しています。
どちらかと言うと、それに連鎖して巨大な投資銀行の破たんという事象が顕在化した時点が2σ以上の下落スイッチになるかと思います。

第三段階
政府救済(公的資金注入)、他民間機関の買収できないことが確定

リーマンショックの2番底で止まらなかった理由は、米国下院で金融安定化法案が否決されたことです。
救済しないことが確定するということは、その分この世から多くの預金を消し去るという意味です。
ここまで来ると実体経済に多大な影響を与えます。
不良債権と関係のない多くの企業の資金繰りが悪化します。資金調達したくとも銀行が貸し渋り貸しはがしする段階。黒字倒産も横行します。
株式のPERも異常値になります。
金融詐欺を救うというのは心情的には救いたくない気持ちも分かりますが、救わなければ底が見えないのです。誰もが底が見えないと思ったその時がだいたい底です。
日本はバブル崩壊後、不良債権処理によって多くの銀行などを潰しました。
りそななどホントに大きな銀行は救いましたが、山一証券、北海道拓殖銀行などは救いません。
2兆、3兆規模の負債を背負った企業を次々と。

これが長期にわたる信用収縮の原因の一つであり、景気低迷、株価低迷につながります。
それが3σ以上の下落。
疑心暗鬼になりながらも、この辺で買うとおそらく下がりようがないラインで購入することが可能です。

その後の量的緩和、財政出動で政府負債を増やすことで、徐々に金融市場は落ち着きを取り戻していきます。
現在の資本主義を続けるのならばどうやっても政府負債は等比級数的に増える運命にあります。
金融緩和を出し惜しみしたり緊縮財政を続けると、底を打った株価さえ上がることは困難です。

ですので、今回の下落相場では、仮にイギリス離脱が確定したとしても3σ以上の下落は起こらないであろうと考えています。
世論では一時的に離脱派も上回りましたが、今現在は暗殺事件などをきっかけに残留派も多いようです。

しかしながら、6京円にも上るデリバティブ市場崩壊という、EUの金融不安からのどこかしらの投資銀行破たんがあらわとなった場合は、リーマンショック級以上の信用収縮が起きることも事前に予測できます。
リーマン破たんによる負債が50兆以上、今回はその5倍程度の規模だと言われています。
先進国のGDP並みの負債を背負った倒産が起こり得ます。
これはイギリスが離脱しようがしまいが関係ない事象です。
もちろん離脱後の方が起こりやすいのですが。

EU圏ですと政府救済はほぼ不可能です。なぜなら、通貨発行権が無いのです。
大きな債務を背負える主体がいない。
ソフトランディングは難しいでしょう。
そして多くの投資銀行は中国株のデリバティブに多額なギャンブルをしてますので、中国の経済指標悪化に伴う信用不安で一気にEU圏の金融が悪化することもあるでしょう。

世界経済が密接、というかギャンブル金融が蔓延した現在では、どれが金融破壊兵器としてのスイッチを踏むかは分かりません。

最早、巨額すぎて政府救済が困難であるというのが最も深刻です。


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この記事へのコメント

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無題

EU離脱はUKに直接影響があるが、サブプライムのような根源的信用不安でないので、日本株は下げすぎだと思う。
  • from NONAME :
  • 2016/06/27 (10:09) :
  • Edit :
  • Res

Re:無題

コメントありがとうございます。
私も離脱単独の影響自体は問題ないと考えています。


ただ、CoCo債やデリバティブ市場が膨らみすぎ、危険水域であるのは確かなので、金融市場が安定しないとデフォルトリスクが高まるとは思います。
こちらが根源的信用収縮につながります。
ドイツ銀行DBの株価が2月の最安値を更新し危険水準です。注視しましょう。

現にイタリアなどでは、離脱と関係なく地銀破綻等により取り付け騒ぎが起こっています。

PERが低いときに買うのではなく、PERが異常値になったときが大底の買い時です。
そこまでいくことはないかもしれませんけどね。
底で買ったら後は政権の金融、財政政策次第です。
日本は外的要因でバブル崩壊後株価は乱高下を繰り返しますが、実体経済は悪化するばかりでこの20年間金融と財政政策がかみ合わず、マクロ失政でした。
世界最大の純債権国(カネ余り)、かつデフレというのは小渕政権以外は一貫して緊縮体制をしいていたからです。他はやっても一時的な金融緩和止まり。
企業のデレバレッジが進みすぎました。どこも財務健全。悪いこととは言えませんが。
同時にやれば株価も実体経済も正しい水準に回復します。
  • from ニシ :
  • 2016/06/28 (05:48)

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