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薄給公務員の中長期投資

最近はパフォーマンス報告中心です。 投資は自己責任で。

割引現在価値について

割引現在価値。

難しい用語ですが、将来の価値を現在価値に直すとどれくらいの金額になるかということですね。

FPの教科書を見たりすると割引率5%の場合、10年後100万円は今の価値でいくらかみたいな問題が出てきます。

そもそも割引率って何よ?となるわけです。

机上ではいろいろ難しい式を使って算出するわけです。
ファイナンシャルプランナーか投資家か、新規事業計画作成者くらいしか割引率について考えることもないでしょうけど、概念としては通貨が自己増殖して当たり前の世界で
(私がファイナンス理論が嫌いなのは、通貨がなぜ自己増殖するのかすら理解していない空論なところです。増えることが当たり前であるという前提がまずおかしいと思うわけですが。)
今の価値よりも将来の通貨の価値のほうが低いから、今の1万円と将来の1万円の価値は違うから割り引きましょうという話です。

例えば事業を計画する際、100万円の投資が必要な事業があるとします。
太陽光発電を100万で買いました。
様々な不確定要素はありますが、年間20万円の収入が得られることが予想されます。
単純計算すれば年間20%の利回りとなり、5年で投資を回収できるとなりますが、ファイナンス理論ではそうはいかないわけです。

なぜかというと必ず20万円がもらえるわけではありませんので。
例えば太陽光の場合、突然の天災が起こり破損する可能性があります。
曇りが続き、発電が伸び悩むかもしれない。
北朝鮮がミサイルを放って事業どころではなくなるかもしれません。
そういった不確実性がある(100%ではない)ため、割り引く必要があるわけです。
具体的にどの程度割り引くのかはこれははっきり言って人次第です。
株式投資にはWACCという式がありますが、バフェットは使えないと自分の割引率を設定し一蹴しています。

この事業がほぼ100%上手くいくと考えるのであれば、割引率は低め(ローリスクローリターン)に設定できますし、
不確実性は高いが、当たればでかい事業というものは割引率は高い(ハイリスクハイリターン)わけですね。

例として、公務員と外資系企業の社員の生涯給与でもいえるでしょう。

① 公務員の生涯給与は大体年平均昇給率2%、初年度350万円、60歳で700万、32年間働けば1.68億くらいになります。

② 外資系企業の場合年昇給率5%、初年度400万円、60歳で2,000万円、仮に32年間働ければ3.84億くらいになります。

ただ公務員と外資系企業だと将来の不確実性は後者のほうが高いわけですね。
途中でリストラされる危険性は公務員に比べれば高いですし、今の給与水準が保証される可能性も低いわけです。
無事昇進し、うまくいけばそれくらいになるかもしれないというだけで、それまでに激しい出世争いをしなければいけず、確定はしないわけですね。

その分を割り引いて考えるのが割引現在価値という考え方です。

公務員の割引率を1%(ほぼリスクフリーであると仮定できる職業)、外資系企業の割引率を4%くらいと設定できるものだとすると、生涯給与の現在価値は公務員の場合1.2億(推定生涯給与÷1.01の32乗で計算できます)、外資系企業の場合現在価値1.09億(推定生涯給与÷1.04の32乗で計算できます)と仮定でき、入社時の現在価値はむしろ公務員のほうが高いといえるわけです。

割引率が低ければ(リスクが小さければ)、外資系企業のほうがいいわけです。

これが公務員が人気ナンバーワンになっている漠然とした理由(割引率が低い≒安定している)ですね。
この国の将来にとって過度な公務員志向は決してよろしいことではないのでしょうけど。



株式投資における割引率はリスクプレミアム+リスクフリーレート(国債10年債金利)
で基本的には決まります。
このリスクプレミアム(市場の懐事情)というのが厄介で、躁鬱病の元になるわけですね。

理論株価は
EPS / 割引率 - 永続成長率

理論的なPERの適正値は、
1 / 割引率 ー 永続成長率という値となります。

このモデルは成熟期の企業に当てはまるため、10%、20%成長する成長途上の新興市場とは違う論理で動いていますが、成長率0%と普通は仮設定(キャッシュフローは一定が続くものと仮定)をするわけです。

みんなが狼狽している時にリスク許容度は低下(リスクプレミアムは上昇)するため、自分が投資する場合、これから将来の期待値が上昇するわけです。
それゆえ暴落は(企業価値が不変の場合)大チャンスです。

今では考えられませんが、リーマンショック~民主党政権の時はPER3,4,5倍のあきれるほど割安かつ成長株が異常な水準でゴロゴロしていたため、割引率が非常に高く、負けようがない状態で、市場は非常に非効率だったわけです。
だからその後の回復期(正常なリスクプレミアムに戻った際)は、テンバガーがバーゲンセールのように続出しました。
そんな大チャンスは2度とこない可能性が高いと思いますけど。

リスク許容度が上昇(リスクプレミアムは低下)した場合、市場は高揚と陶酔(ユーフォリア)しているわけで自分が投資する場合の将来リターンは低下します。
私みたいな靴磨きの投資ブログがごじゃごじゃ出て、ババ抜きゲームをする段階なわけです。


いろいろバブル時は変な指標が出て来て無理やりバリュエーションを肯定しようとします(永続成長率が上がったと錯覚したり)が、そんなことは長続きせず結局は平時の場合だと、いろいろ考慮されてPER13~16倍くらいに落ち着くわけです。


といったのが割引率と割引現在価値の考え方です。



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運用パフォーマンス

投資期間は2013年から2016年まではインデックス投資など投信で運用。

年間15~26%、10年で4~10倍の運用益を目指します。 上がりそうならなんでも買う雑食ですが、選定銘柄の中心は業績モメンタム系バリュー株。 低PEGレシオ、低PSR銘柄が好き。


2013~2016年まで
(インデックス投資での運用)
未計測(ほぼ±0%)

2017年
68.5%
2018年(8月時点)
18.2%
計測開始来
99.6%(8月時点)

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