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薄給公務員の中長期投資

ブログ名に乖離が出てきたので変更。投資信託、個別株を中心とした資産形成、節税、固定費削減など。

毎月分配型の理解度ごとに仕組みの不合理さを説明する

未だ優勢な毎月分配型投信。

何が問題なのか、よく分かっていない方もいらっしゃるのでは?

何度も説明している通り、毎月分配には合理性がありません。

その用い方にもよりますが、大抵の方の場合無分配の方がいいわけです。

毎月分配型の理解度ごとに分けてみます。
ケース 1


毎月分配がお金を無限に産む金の卵だと思っている人向け


この考え方で毎月分配をしているのなら、今すぐやめましょう。

私は基準価格がそのままで、分配金を受け取れればいいなんて考えて毎月分配を受け取っている方もいらっしゃるかもしれません。

分配金を出す仕組みは多々ありますが、
  1. インカムゲイン(配当や利息)のみ分配
  2. 今現在でているキャピタルゲインを利確し、分配金原資とすること
  3. 過去にあったはずの(今は無い)キャピタルゲインの繰越利益としたものを分配金原資とし、分配金として吐き出すタコ足配当
  4. さらに複雑にした為替取引のスワップ狙いやコールオプション売りで値上がり益を放棄し得たオプション分のプレミアムを分配原資とするもの
中でも、3,4が極悪なのであり、毎月分配型の中でも最も手を出してはいけないものです。

1,2の仕組みに関しては、取り崩し世代なら分からないことも無いのですが、分配金再投資をするならば、いわばATM(元本)から引き出したお金(分配金)を手数料(税金)を払って再入金(再投資)する行為なので、資産形成世代なら全く持って意味がありません。

1の仕組みのみで行っているのならば、無限に分配金は出せます。
ただし、トータルで利益が出るかというのはまた別の話です。
また、そのようなファンドはごく一部です。
多くは償還期限が設定されていたり、繰り上げ償還がなされているのではないでしょうか?

毎月分配は利小損大であり、こまかに利益を確定しても、暴落が起きたらその後の回復相場で元の価格に戻ることがほぼできません。
特に4の仕組みを用いているものを使うのは避けましょう。
これらは完全に金をどぶに捨てる行為であり、モラル崩壊した商品です。
通貨スワップは利益ではありませんし、オプション売りは値上がり益を放棄していますので万が一の下落が起きればご愁傷さまとなってしまいます。
永延と少しずつ上がっていく相場を仮定するならオプション売りには価値がありますが、市場は乱高下するということはお忘れなく。



ケース 2

インデックス投資などの無分配には配当がないじゃないかという方向け

インデックス投資は配当があります。配当が自動で再投資されているのです。
意味が分かっていない方がいらっしゃるのが多勢ですが、配当あり、無しに連動を目指しているかどうかに関わらず全てのインデックスファンドは結果的に配当ありの指数に連動しているのです。もちろん無分配アクティブファンドにも内部で配当はあるでしょう。

ただ単に配当なしのベンチマークに追従しているわけではありません。現に日経平均は現在18,500くらいですが、配当込の指数(日経平均トータルリターンインデックスで検索してください)では27,600と日経平均より1.5倍もの値となっているわけです。
この日経平均トータルリターンインデックスに、日経平均のインデックス投信は連動しているのです。ここ大事。


私も将来的にインカムゲイン主体としたいと考えていますが、今の時点では取り崩す必要性がないので、可能ならば税金を未来へと繰り延べしたほうがお得です。特に乱高下が続く場合の税負担は、安定した右肩上がりよりもさらに大きくなるので、注意が必要です。


稚拙な思考シュミレーションですが、参考までに

税の繰り延べ効果について

無分配では分配金がないので分配金再投資はありません。
ですが分配金再投資という行為をしなければ複利効果が働かないというのも大きな間違いです。むしろ無駄に税金を払う行為なのです。



ケース 3

資産を取り崩すのが前提で、毎月分配を用いているんだという人向け

資産は自分で取り崩せばいいのであり、今ではSBI証券の自動解約システムを用いれば一定額取り崩せますので、あえて高いコストを支払って分配金を出してもらう必要性はありません
毎月分配型は毎月決算をする必要があるので、その分インデックス投資などより過大なコストがかかります。
同じものに投資する投資信託でも、インデックスファンドなら半分程度の信託報酬で済みます。
毎月分配であれば、最低でも1%くらいの信託報酬がかかります。
仮に信託報酬が1%ならば、今の債券の期待リターン程度です。
コスト分のリターンは見込めません。
債券の毎月分配を用いるのならば、預貯金を取り崩す形にした方がマシでしょう。




ケース 4

優秀なアクティブファンドに投資するためには、たまたま毎月分配しかないんだという人向け

そういった方は否定しません。
もちろん優秀な成績を残すアクティブファンドがたまたま毎月分配型だったということもあるでしょう。
私はアクティブファンド自体は否定していません。


ケース 5

毎月分配でいつか来る下落に備え、利確しながらキャッシュを確保し、暴落したら、そのキャッシュで買い増すんだという人向け

そういった考えも否定しませんが、相場の底が確実にわかるなら最初からその時にピンポイントでETFなどを用いて一括投資をすればいいのです。
また拠出金の他に暴落に備えいつでもスポット買いができるよう、投資余裕資金は別途残しておくべきで、毎月分配でキャッシュを確保する必要はありません。

私は一括原理主義者(8月暴落前に一括投資をして失敗した経験から)ではないので、下がったときその余裕資金から少しずつ買い増します。

こういった戦略の場合、代替案として無分配投信を用いてのバリュー平均法をおすすめします

簡単に説明すれば、設定したリターンの上限が来たら利確し、逆に損失したら投資額を上げ無限難平する戦略ですね。下がり続けたら資金不足で破たんする戦略ですが。

無分配型を利確しちゃいけないとは誰も言っていません。
ですが多くの方は下手に利確するよりも、バイアンドホールドをとった方が最終リターンがいいのです。

投資信託は約定日がずれるので、ピンポイントの投資自体が難しいです。特に海外投資は。
ETFなら投資信託より機動的に投資が可能です。

ただ本当に大きな下落に直面したとき、例えばリーマンショックの様に底が見えないくらいに下がったら、強気に買えるほど度胸を持ち合わせた国民はおそらくほとんどいないでしょう。
実際は狼狽売りするか、ただ眺めているだけです。
私は後者でしょう。
相場が落ち着いた今でも次の二番底を警戒しています。



ケース 6

毎月分配型で敢えて元本に含み損を出し、損益通算させて節税するんだという人向け

全く持って意味が分かりません。
損をしたくて投資をしているのでしょうか?
日本が今までデフレの下落相場になれてしまったからそういった変な考えになってしまうのも分からないでもないですが、投資は儲けるために行うのです。
通貨価値というのは一貫して下げなければ既にお金を持っている方たちと格差が広がり、信用収縮してしまうので、基本的にはインフレしなければならないのです。
インフレしなければ若い世代の給与が上がりません。
デフレで得をするのは既に資産形成が終了した年金生活者などだけです。
投資はインフレヘッジでもあります。

それに毎月分配している時点で含み益状態の分配金には普通分配金として課税されています。
節税になっていません。
節税したいなら、先日の下落相場時のような時に、無分配型でも含み損が出たらその都度リバランスついでに含み損があるクラスと含み益があるクラスを売って調整すればいいだけです。







こんな感じでしょうか?

私は毎月分配は全否定型ですので、気を悪くした方もいらっしゃるかもしれません。

インデックス投資信託が必ずしもいいとは限りませんが、毎月分配型は大抵が粗悪なのです。
インデックス投資と毎月分配はまず対立軸がまず違いますから。
比較すべきは無分配と毎月分配、インデックスファンドとアクティブファンドですね。

投資に期待できるリターンはせいぜい株式で5%、債券で1%です。
多くの毎月分配ファンドは信託報酬が1%以上取られます。
今の債券高の中で、債券に投資するファンドにコスト分のリターンは無いに等しいでしょう。
もちろん債券に投資するインデックス投信でも同様の事態ですが、コストが安い分ギリギリリターンが見込めるかどうかといったレベルです。


許容できる毎月分配は、ケース4のかなりの好成績を収める優秀なアクティブファンドがたまたま毎月分配型だった、ということくらいなわけです。
それが無分配であれば、尚いいわけですがね。

追記

批判ばっかりしててもあれなので、こんな毎月分配なら検討してもいいよっていうのを紹介します。

日興ーインデックスファンドUS欧州リート(毎月分配型) 信託報酬0.756%

https://www.nikkoam.com/products/detail/642355

欧州リートに投資する唯一のファンドです。コストも毎月分配にすれば破格の安さ。
ポンドとユーロが1:1と通貨バランスは良し。

構成国が偏っています(イギリスとフランスで8.5割)が、欧州リートに重点を置きたいなら戦略的に投資してもいいかもしれません。
いや、無分配で出せよ、と(笑)

日興ーインデックスファンドUSハイブリッド優先証券(毎月分配型) 信託報酬0.756%

http://www.nikkoam.com/products/detail/642339/basic

優先証券とは、株式と債券の両方を併せ持つクラスで有り、高い利回りと資本性(償還や配当の繰り延べ等)があるクラスです。
ミドルリスクミドルリターンクラスと言えばいいのでしょうか。下手な外債インデックスよりは価値があるかと思います。
こういったインデックスは貴重なので、興味本位で購入してもいいかな、っと。
ただ、無分配で出せよ、と(笑)



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