忍者ブログ

薄給公務員の中長期投資

ブログ名に乖離が出てきたので変更。投資信託、個別株を中心とした資産形成、節税、固定費削減など。

毎月分配の分配原資について考える(たこ足配当)

はっきりいって私は毎月分配には否定的です。

基本的には資産形成世代では全く持って不要です。

読者で愛好家がいらっしゃったら申し訳ありません。(笑)

今回は分配金原資について考えます。

tsuraoさんの記事


投資信託の分配金原資の流れがよく分かる良い資料(中/上級者向け)

の早稲田商学第440号の内容を参考に記事を作成します。
すごくいい内容なので、毎月分配を好む方、及びインデックス投資家にも読んでいただきたいですね。
(長いので読む際はじっくりと時間が取れる時にお願いします(笑))

参考文献

早稲田商学第440号
毎月分配型投信と預金類似性を有したわが国の投信分配制度


日本の投資信託はキャピタルゲイン(元本部分)とインカムゲイン(配当部分)を合わせたものが基準価格として出ます。

それぞれが別々の勘定とはなっていますが、基準価格は合わせた価格となります。

投資信託は個別元本制度を用いて、個人ごとに取得価額というのは異なってきます。
10,000で買った人もいれば、5,000で買った人もいるわけです。


この際の税制は取得元本よりも高ければ分配金に課税され、低ければ非課税となります。


つまりファンドとしては、運用益が出ていたとしても、個人として出ていなければ分配金に対して非課税(特別分配)ですね。

これに関しては、年一回少額分配ファンドや毎月分配ファンドでも同様です。
要は個人が損をしている場合は分配金に課税されません。


では本題。
毎月分配の高い原資はどこから来るのか?



毎月分配は決算を毎月、その前までの繰越欠損があった場合でも、分配金準備金として積立金を用意できれば分配することが可能です。

またややこしいのですが、ファンド内での段階では基本的には非課税です。
つまり翌期に利益を留保しても課税されません。(海外では課税対象です)
ですので分配準備積立金や収益調整金に計上されると翌期に繰越ができ、分配原資とできます。


要は今は評価益がマイナスだとしても、過去のキャピタルゲインを分配原資にできてしまいます。

海外の投資信託は評価益(キャピタル部分)からの分配は不可能ですが、日本の投資信託の場合はそれができてしまいます。

キャピタル部分に関しては、経費と繰越欠損と相殺することでマイナスとなった場合は分配は認められていませんが、インカム部分に関しては可能です。

しかしキャピタル部分の現在含み益があった場合は、内部で留保し、将来の分配原資として配当することも可能です。

毎月分配の原資はつまり(評価益が出ている場合の)キャピタルゲイン+過去に内部留保された分配原資としてのキャピタルゲイン+インカムゲインで行うことが可能です。

このことにより、毎月分配投信は高い分配金を出すことが可能です。

元本部分とインカム部分が別々に勘定はされているためこういった(相場の悪い状態ではたこ足)配当が可能となります。

ですので、毎月分配はインカムゲインの多い、ハイイールド債が使われたりすることが多いのです。


更には繰越欠損は本来であれば、分配準備積立金と相殺されるはずですが
実際は延々と繰越欠損を生じたまま次期に繰り越すことが可能です。
つまり、相殺すればマイナスでも、相殺自体がされません。別々の会計処理がなされます。


特別分配制度自体は悪い制度ではありません。



これを悪者のように言っているインデックス投資家もいらっしゃるかもしれませんが、私たちインデックス投資を行う場合でも取得段階で、キャピタル部分とインカム部分が合わさった基準価格で購入することとなります。

このことにより、仮に個別元本よりも低い基準価格で分配となれば非課税となるため投資信託はETFよりも有利に運用することが可能です。

私たちインデックス投資家でも特別分配はありうるのです。

もちろん分配は無い方がよいというのが私の結論ですが、今後何十年も運用する際現状無分配でもいずれは出す可能性の方が高いのです。

(信託報酬の差や海外ETFの場合外国税控除を別にすると。ですがETFには分配金再投資の煩雑さや手数料の問題も考えなければなりません)


ですが、毎月分配の場合繰越欠損を生じていたとしても、過去にキャピタル部分を分配原資として留保していた場合はそれを配当とすることができます。


ですので事実上のタコ足配当が可能となってしまいます。

毎月分配は、元本を食らわない範囲での配当ならリタイヤ世代であるならあっても構わないかもしれませんが、制度上元本を食らう可能性が高い仕組みとなっていますので、毎月分配を買う際はよく考慮してファンドの運用というのを見ていただければと思います。

※なるべく単純化して記事を書きましたので、実際はもう少し複雑です。詳しい内容はリンク先を参照ください



拍手[0回]

この記事へのコメント

Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧できます
 

カテゴリー

最新コメント

[04/23 MYI]
[04/19 かがわ]
[04/16 NONAME]
[04/15 MYI]
[03/27 レラオ]

広告

PR
Copyright ©  -- 薄給公務員の中長期投資 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Photo by momo111 / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]