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薄給公務員の中長期投資

ブログ名に乖離が出てきたので変更。投資信託、個別株を中心とした資産形成、節税、固定費削減など。

中長期投資の用語解説

最近は多少は個別株について学べました。
そんな中で何気なくブログ内で使っている言葉。

インデックス投資家から転向したため、もともとのブログ読者からは聞きなれない言葉を多用している気はしています。

ですので、簡単に中長期投資をするうえで、大事な用語解説をしていきたいと思います。



私のブログの中で最近出てくる、投資でもやっていないと聞きなれない言葉を解説しておきます。

・投資哲学

投資の戦略です。
自分がどのように運用したいのか、人によって戦略は異なります。
安全を重視する人もいるし、良く上がる成長株をガッツで上値をガンガン買い進めるハイリスクハイリターンなアクティブな投資が好きな人もいます。

例えば私の投資哲学は絶対に負けないことを投資哲学としており、額はどうあれ、買った時点で勝っている投資を行い、取得簿価からの中長期的な絶対リターンを狙うことが最重要戦略です。

ファンダメンタルと需給的に絶対優位なポジションをとり続けるポジショントレードをしつつ、企業が成長する限り、中長期投資をする形です。

優良企業で今すぐ上がる株ではなく、今十分な期待値を有する、比較的人気のない市場に見捨てられている株を中心に買っています。


・安全域(Margin of Safety)

私の投資哲学を実施するうえで最重要概念です。
簡単に言えば、企業価値に対してどれだけ安く買うかということです。
ベンジャミン・グレアムが、賢明なる投資家にてその手法を公表しています。
ベンジャミングレアムの手法は資産から見た手法であり、非常にシビアです。
賢明ではありますが、労力のわりに、報われるには非常に時間がかかる方法。

私は資産価値よりも資産価値、収益価値、成長価値の3要素で、総合的な企業価値から市場価格がかい離していればいるほど、投資対象にしています。
十分に安い価格帯で買うことが、最大のリスクヘッジだと思います。
下方修正などで安全域が狭まった場合に、余裕をもって微益撤退ができる状態で取得する。
攻撃力も守備力も優れた戦術です。

インデックス投資で言えば、私はバフェット指標を参考にするべきと考えています。
バフェット指標で0.75倍以下となって初めて十分な安全域を確保でき、投資対象になります。
今のインデックス投資には安全域が全くないため、投資対象にはなりません。
上がるか下がるかサルダーツでわからないという。そんなわけがありません。

個別株初期のころは全く分かっていなかった概念で、初期から保有している銘柄は特に安全域が狭いのですが、安全域という概念を理解してから、投資が安定していきました。


・バリュー株投資

私はバリュー株投資家だと思っています。
あくまで、すべてバリュー株として拾っているつもりです。
バリュー株にも3種類あり、

・資産バリュー株

・収益バリュー株

・成長バリュー株

の3つがあります。
成長バリュー株を俗にいうグロース株というのかもしれませんが、安全域が確保出来ない(市場が既に十分なプレミアム評価されている)場合は買わないため、バリュー株に近い買い方です。
今すぐ上がる、モメンタムを追う買い方がグロース株投資だと思っています。

資産バリュー株は簡単です。単純にPBR1倍割れの銘柄です。
もっと厳密に言えば、ネットネット株が該当します。
私の保有株だと2329 東北新社が特に該当します。

資産総額が市場時価よりも安い状態の株を資産バリュー株といいます。
グレアム流のバリュー投資です。ディープバリュー投資。
メリットは絶対に理論上は負けないこと。買収をすれば解散させればいいだけ。
デメリットは上がるまで時間がかかること。
そういった価格で放置されているというのは、何かしらの問題点があります。

収益バリュー株はPERなど収益性が割安な株です。
PERが10倍以下など。バフェットが好みそうなバリュー株に近い。
参入障壁の堀の深さ(ワイドモート)や、ニッチトップシェアや独占的ビジネスモデルなど更なる付加価値があれば一生保有できます。
メリットは安定した収益が期待できること。
非常に安全な投資ができるおすすめの投資法。

デメリットは地味な成長しかしないこと。
カタリスト(触媒)級の大きなサプライズがなかなか起こらない。
良くも悪くも安定しています。

成長バリュー株は成長性のポテンシャルに対して割安な株です。

メリットは企業の成長こそが、年々企業価値が向上する主因となること。
利益成長率を測るために、PEGレシオ(利益成長率÷PER)などを参考にします。
1.0以下だと一般に割安です。
ただ年率30%以上成長、PER30倍以上がPEGレシオから肯定できるとは思っていません。
成長率25%(3年で2倍)、PER25倍がPEGレシオで肯定できる限度だと思います。
私はPEGレシオも見ますが、(売上高+売上成長の伸び)×(ビジネスモデルから期待できる将来の予測純利益率)という考え方で投資をしています。

いい意味でのサプライズが多く、上昇モメンタムが働きやすい。

成長率15%あれば5年で2倍となるため、成長バリュー投資の一つの目安となります。
成長率20%が仮に5年続けば、それだけで株価が2.5倍になります。
それにプレミアム評価がついてきて、大きなキャピタルゲインを狙うことができます。

デメリットは成長性の見積もりが非常に難しいこと。
成長性が崩れた瞬間、株価が半減する可能性が高いこと。
最近だと個人投資家に人気なウェッジホールディングスが一時株価半減しました。

株(企業価値)は、過去の価値(資産価値)と現在の価値(収益価値)と将来の価値(成長価値)という三つの要素を組み合わせてできています。

どこを主眼に置くかで決まりますが、私は総合して保守的に見積もっても、十分な安全域を有しており、絶対に割安で成長性を有していると判断できれば買います。
成長しない株を買ってもいいですが、バーゲン価格でなければ、あえて買う必要がありません。
投資が成功するか否かは、その企業に支払う価格で決まります
この考え方がグレアム先生の著書の中で最もピンときました。

・定性分析、定量分析

定性分析は、数字で表せないことを分析すること。
定量分析は、数字で表せる分析をすること。

定量的なのはPERやPBR、売上成長率などの数字ですね。
定性的なのは企業の競争的優位性や置かれている環境、ビジネスモデル、戦略などですね。
定量分析よりも定性分析のほうが、はるかに大事だと思います。


・グリッチ

成長企業の初期に起こりやすい症状であり、出店戦略を早めすぎたなど、在庫管理に失敗した、赤字覚悟の攻勢に出たなど一時的経営不調で業績や株価が低迷すること。
ケン・フィッシャーのPSR分析から。これも非常に重要な概念です。
私の投資哲学に最もあった投資法。
特にこの高値圏では失点(高値掴み)を最小限にする必要があるので、唯一積極的に買える株。
グリッチを見抜ければ、3~10倍のハイポテンシャルのスーパー株式となります。
それがグリッチなのか、単なる糞企業なのかは定性的な分析が必要。
本来は赤字ハイテク産業のポテンシャルを測るために使われました。

私は、日本市場にも合うように読みかえ、ローテク産業にも応用しています。
本来は成長企業である銘柄を低位株、ボロ株と同様の価格で購入すること。これが大事。
そう何個もありませんし、グリッチとは限らないかもしれませんが、最も割安成長株を見つけるチャンスだと思っています。目先のPERなんてのはどうでもいいのです。
十分な安全域で取得すれば下値余地は限られていますし、思惑通りいけば、絶対リターンを大きく高めることができます。


・成長ストーリー

成長ストーリーとは中期計画などから推測し、投資家が予想に基づき行う勝手な妄想です。
特に成長バリュー投資で大事。一種の芸術作品を書くように考えます。
企業からすればプレッシャーを与えられるようなもので身勝手極まりないのですが、これが意外に大事で、どういった方向性で成長していくポテンシャルがあるのかを、買った時点であらかじめ予想しておく必要があります。
M&Aで成長するのか、少ない認知度を向上させるのか、値上げで成長するのか、商圏を拡大するのか、新事業を立ち上げるのか、ストック収益を積み上げるのか。
そういった成長の妄想を膨らませることができる企業の株価に、プレミアム評価がなされます。


・流動性リスク

流動性リスクとは一日の売買高です。買いたいときに買え、売りたいときに売れるリスクです。
流動性リスクが高い銘柄を買うことが私の一つの戦術です。
株式市場における流動性リスクは不動産投資などに比べれば大したことはありません。
流動性リスクがあればあるほどミスプライスが生じます。
みんなが楽観的になり、売買高が大きく、プレミアム評価がされているものほど危険です。
合成の誤謬。みんなが正しいと思っているものほど後発投資家にとっては危険。
人気がなければ、企業価値からのかい離が顕著であり、あり得ない安値で放置されることがままあります。後発投資家にとって安全域が確保でき、非常に有利な価格で購入できます。
成長意欲、上位市場に上場する意欲がある企業は株式分割や、分売によって流動性リスクを解消する方向に舵を取ります。今の流動性が将来の流動性と一致するわけではありません。
割安性の修正と企業の成長を狙うために、私が捨てている最大のリスクは流動性リスクです。
私の運用規模ではそもそも流動性リスクを気にする段階ではないのですが、十分な分散をすることで、売れないリスクを軽減します。


・株主優待

株主優待とは権利日に保有していれば、何かしらの商品がもらえること。
株主優待があれば、株価下落のクッションとなるメリットがあります。
逆に言えば、優待は株価下落が後発投資家にとっては先駆保有者のクッションとなり、買いにくい価格で下げ止まりをすることがデメリットです。
マクドナルドなど、株価指標はバリューではないが、優待がバリューであれば、ファンダメンタルから明らかにかい離した株価で推移してしまうのが顕著な例です。
そうでなくとも、もう少し下がれば安全域を確保できるというところで下げ止まってしまいます。そして業績が悪くなれば優待内容自体が悪化する危険性もあり、保有者も安心もできません。何より業績が一番です。業績あってこその優待株です。
保有している人にはメリットですが、これから買おうとする人にはプレミアム価格を支払う必要が出てくるなどデメリットです。
優待はあってもなくてもいいですが、あくまで後発投資家的視点ではデメリットが多いです。
ですので、私は成長意欲や、上位市場上場意欲のある優待のない株を、いずれ優待ができることを妄想して買うほうが好きです。



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この記事へのコメント

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無題

はじめまして。

1年ほど前からブログを拝見しておりますレラオといいます。私自身公務員に転職したことで時間に余裕ができ、前々から興味のあった資産運用について調べていたところニシさんのブログを知りました。初めはインデックス投資がいいのかなと考えていましたが、今はバリュー投資に切り替えられたニシさんの投資スタイルにとても興味をもっております。
そこで、大変おこがましいのですが、ニシさんがバリュー投資を勉強するにあたって参考にされた書籍、サイト、ツール等があれば教えていただけませんか?まったくの素人なものでどこから手をつけていいか悩んでおります(投資関係の書籍もなかなか高価ですし…)。
大変ご迷惑とは思いますが、ご意見いただけると幸いです。
  • from レラオ :
  • 2017/03/23 (22:25) :
  • Edit :
  • Res

Re:無題

コメントありがとうございます。
私はバリュー株投資家と思ってはいますが、概念的にはグロース株の概念のほうが非常に大事です。成長性も割安性も捨ててはいけません。

書籍ですと、ピーターリンチの株で勝つやベンジャミングレアムの賢明なる投資家など。
ピーターリンチ的な選定は日本市場でも大いに役立ちますし、安全域という概念が分かればどのタイミングで買うべきかというのが分かります。

ブログでしたら相互リンク先のAKIさんの別ブログ、成長株で億万長者など。
インデックス投資家でもありますし、リーマンショックの修羅場をくぐった先輩投資家です。
他のブログですとここでは了承も取っていませんので名前は出しませんが、日経マネーの常連さんです。

初心者とはどの程度を初心者というのか私にはわかりません。
私自身が本格的に個別株を始めてまだ1年もたっていないビギナーだと思っています。
  • from ニシ :
  • 2017/03/25 (01:44)

無題

ご回答いただきありがとうございます。
参考にさせていただきます。

今後もブログの更新を楽しみにしています。
  • from レラオ :
  • 2017/03/25 (21:43) :
  • Edit :
  • Res

Re:無題

私はインデックス投資で価格変動リスクに耐性はつきました。

そういった価格変動リスクをどうとらえるかですね。
資産運用初心者は、特に下落相場の怖さというのは体験しなければ分からないところです。私は体験して初めて無知による高値掴みの怖さが分かりました。

私は多少の含み益が消えようがどうでもいいのですが、昨年の下落相場の中で解消見込みが薄い長期の含み損を抱える運用を是としない(高値掴みをしたと思ったら損切する、そもそも高値掴みをしない)方針に変えましたので、実際自分がどういうリスクなら取れるかというのを、最初はインデックス投資で勉強し体験したほうがいいかと思います。
  • from ニシ :
  • 2017/03/26 (19:29)

無題

実際に体験しなければわからないこと、実感できないことがたくさんありそうですね。
リスクというとついついネガティブな印象を抱いてしまいますが、安心して眠るためにも積極的に学んでいかないといけないですね。

アドバイスありがとうございます。
まずはイデコなどでインデックスを少額から始めてみようかと思います。
  • from レラオ :
  • 2017/03/27 (22:38) :
  • Edit :
  • Res

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