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薄給公務員の中長期投資

ブログ名に乖離が出てきたので変更。投資信託、個別株を中心とした資産形成、節税、固定費削減など。

金融政策と財政出動について

政府ができる経済対策。
それは大きく分けて2通りあります。
それが金融政策と財政出動です。

ちゃんと理解できているでしょうか?


難しいことは専門家に任せるとし、一般教養レベルで私たちは単純に理解するべきです。


金融政策。

その前に、覚えることとして、お金について。
お金は2種類あります。

ひとつは日銀が作った本物のお金。
もう一つは市中銀行が作った偽物のお金。

※便宜上、日銀の作ったものを本物と言いますが、これも偽物と言えば偽物。

銀行だけができる特権です。偽物と言ういい方は語弊があるかもしれませんが。
信用創造と言います。この世に存在する8割のお金は偽物のお金です。

この偽物のお金がどうやってできるか?
借金でできるのです。

誰かが借金して初めてできるのですね。
銀行は誰かに貸し出しをすることができます。
たとえ銀行自身は本物のお金をわずかしか持っていないとしても、そこから本来は存在しないお金を作ります。帳簿上に記入して。
これを預金と言います。

通帳にしか存在しないお金です。ただのデジタルな数値。

この預金は、誰かの借金が減ることによって、預金も消えます。

基本的には誰かが返済した分以上に誰かが借金を増やすのです。
無限のねずみ講。

バブルとは借金が増えすぎた状態です。架空のお金が増えすぎた状態。
大きく分けて2つ。不動産バブルと株バブル。不動産バブルの方が遥かにたちが悪い。
資本主義は無限の転売でできています。安く買って、高く売る。商売の基本です。
この転売のスピードが借金をしてまで行い、加速している状態がバブルです。
高く買ってより高く売る。いずれ無理が出ます。
株は信用で投資資金の3倍程度ですが、不動産は年収の5~7倍。債務の桁が違います。
株がバブル崩壊したところで実体経済の影響は少ないですが、不動産バブル崩壊の場合は多大な影響を及ぼします。今の中国の懸念材料です。
借金なのでいずれ返さなければならない。

特に民間で作られたお金は、増え続けるといずれ借金をより返そうという動きが出ます。
その借金を返す動きが、借金を増やす動きよりも強いことを信用収縮と言います。
債務の巻き戻し。

信用収縮が起こるとどうなるか。お金が消えます。
するとお金と言う経済の血液が無い状態に陥ります。それがバブル崩壊につながります。
崩壊後はお金が回らないので借金を返せません。
すると他にもお金が流れない企業が大量に現れ、バブルとは直接関係があってもなくても多くの企業の資金繰りが悪化し不良債権が大量に発生します。
お金が無いので帳簿上は利益が出ていても倒産します。資金ショートによる黒字倒産です。
どんなに優良企業でもキャッシュフローが悪化することで倒産してしまうのです。

ですのでお金を作る必要があります。
その役割を果たしているのが政府です。
政府が発行した借金を日銀に買い取らせたり、銀行が買ったりすることでお金を作ります。
民間の少なくなった借金を政府の借金で補います。
公的資金注入っていう奴ですね。

基本的にこのシステムの都合、政府の債務は等比級数的に増えることになります。
日本だけではありません。世界の資本主義各国はこの詐欺的システムを導入しています。

資本主義のスタートがそもそも間違っている。普通は持続不可能。
特に金本位制脱却後の信用貨幣(詐欺貨幣)ができて以後は、無限にお金(借金)を増やすしかなくなります。
それをどう扱っていくかを考えていくのです。
どんなお金も全ては借金から始まる。
この基本的な金融システムは抑えること。

そこで金融政策とは2種類あります。

・金利を下げること。
・金融資産を買って、日銀が本物のお金を発行すること。

金利を下げれば、誰かが借りやすくなります。借金が増えます。
世の中に”架空”のお金を増やすことができます。お金と言う血液が流れやすくするのですね。
民間への貸出金利だけではなく政府の国債の金利も併せて下がります。

金融資産を買うとは、具体的には国債です(ETFやREITもですが)。

なぜ国債を買うのか。政府と日銀は連結子会社です。
政府の借金を買うことで日銀が”本物”の通貨を発行できます。


こうすることで返済する必要が無い、実質”政府紙幣”が発行されます。

債務のマネタイゼーション(貨幣化)と言います。

大量の本物のお金を作ることで、政府の債務を帳消しにすることができます。


ですが、このお金がどこへ行くかと言うと銀行に行きます。
外にはいきません。
結局は誰かが借金するまで民間にはいきません。
直接引き受けできないからです。今は財政法で禁じられています。
銀行が持っている過去に発行した国債を日銀が買うと言う流れしかできません。

※ 金融市場には供給する方法もあります。それがETFやREITを購入すること。
ETFやREITを日銀が購入することで資産が値上がりし、間接的に私たち一般市民にも本物のお金を供給します。仮に投資していないとしても、年金の株式割合はそれなりに高いですから。

お金がいっぱいできるので、結果的に通貨価値を下げます。

量的緩和で円安、円高は本来は関係ありません。
量的緩和は政府のファンダメンタルが改善(利子を返さなくていい債務が増える)するだけ。
銀行にブタ積みされれば円安期待!なんていうのは正しい解釈ではありません。
投機筋が勝手にどっちに振れるかギャンブルを行っているだけ。

金利は円を介したキャリートレードなどで売られますので、
円安、円高に一応関わります。

金融緩和は、民間の借金を増やすことこそが本来の目的です。
これ以外の効果はたまたまついてきた。
金融緩和は万能薬みたいに言われていますが。

この2種類の政策を見て気づくこと。
金融政策では、貸し出しを増やすことを”期待する”までしかできない
しかも実際に増えるかどうかは運任せ。
(だから国民のマインドが~、云々の話をする)

と言うのが分かります。

そこで財政出動です。
財政出動とは、政府が借金などしてお金をばらまくことです。
ばらまきはいけない?

心臓が止まっているとき、AEDをするようなもんです。
金融政策では民間の貸し出し増を”期待する”しかできないわけです。
つまりは民間の誰かが借金しなければ、血液が流れ出ず、金融緩和の意味がない。

一方財政出動は政府が主導して、お金と言う血液を主体的に循環させます。
流れぬなら流すのです。

政府、金融機関、民間(会社、個人)の3部門のうち

金融緩和は、金融機関→民間(若しくは金融機関→政府)にお金が流れる動きを促進し、
財政出動は、政府→民間に直接お金を流すのです。
お金を金融機関を通さず流す方法が唯一、財政出動なのです。
非常に重要。

お金を直接流して、景気を良くしようということですね。

政府の債務が返されることは実質有りません。無限の借り換えが行われます。
ですので政府の債務は自己資本、株式の増資のようなもの。
株式が増資したらEPSが低下するように、通貨の希薄化がおこります。
返したら国民の預金が減るのですから、返せという奴がおかしい。
資本主義がインフレ前提なのは、この預金を減らすことができないからですね。
預金が元本割れしないから、インフレさせて通貨を毀損し続ける必要があるのです。
少なくとも金利分はお金(もとをただせば借金)が増え続けます。


財政出動と金融政策が合わさるとどうなるか。
政府は、実質無利子、若しくはマイナス金利で血液を流すことができます。

そして量的緩和で本物のお金を作り出すことで、
信用収縮が起こりにくくすることができます。
偽物のお金は民間が借金を返済したら消えるのですから。
この世に存在し続けることができる本物のお金は、国債買い入れによって日銀が発行したお金だけ。

※売りオペは今の時代やらないでしょうから省く

政府の日銀への借金は返済されることなく(仮に返済したら国民のお金が消えてしまうので)、
無限に借り換える。

全ての国債を日銀が買い入れ、”政府紙幣”にしてしまえばホントはいいのです。
そうすると個人向け国債等も無くなるので、投資家の運用先が無くなり困るからやっていないだけで。今でも国債の供給不足しているのに。


日銀が通貨発行益を出すことで、実質タダで財政出動ができます。
日銀が受け取った国債の金利は国庫支出金として政府に返します。
出資比率50%以上の子会社なのですから利益は親会社に返します。

つまり日銀の持っている国債はどれだけ金利が上がろうが、国民の負担となりません。
そもそも国債がマイナス金利ですが(笑)
決して減ることのない本物のお金の総量が増え、民間で流通するお金が増えます。
誰にも負担がかからないのです。

この一連の政策でハイパーインフレは起こりません。
日露戦争時並みに債務を発行するでもしない限り。


起こるのは物が供給できなくなったとき。
人手が足りなくなったり、生産設備が更新できなくなった時ですね。

バブル崩壊後唯一、金融、財政のまともな対策を行ったのが、小渕恵三政権の時です。
すぐに亡くなってしまわれたので効果は少ししか現れませんでしたが、長生きしていれば今頃GDPはいい意味で数百兆違っていたでしょう。

日銀のインフレターゲット2%を目指すなら、2%分ずつ政府は財政出動し、日銀が買い入れれば達成できます。簡単なこと。つまり今は債務が全然足りていない。
この流れをまず作ってから、民間に期待する。
財政出動無しでインフレは難しいのです。

簡単なことです。この2つだけ。
政治でできることは。後は民間に任せればいいのです。



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この記事へのコメント

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無題

>この預金は、誰かの借金が減ることによって、預金も消えます。

これはどういう意味なのでしょうか?
  • from ゆた :
  • 2016/06/08 (14:40) :
  • Edit :
  • Res

Re:無題


債務を減らせば、必ず誰かの資産が減ります。
貸借対照表分かりますか。

例えば100万借金しているとし、貯金は500万あるとします。
この100万の借金を減らすには、貯金100万取り崩す必要があります。
すると債務は0になりますが、貯金は400万になります。
借金を減らせば資産が減る。お金が消えるのです。
この例だと返済することでこの世から100万円消えました。
これが国家規模で起こっているだけです。

ですが、債務には利子があります。
利子を返すにはそれ以上の債務が必要なのです。
だからどんどん全体としての債務は増えます。
  • from ニシ :
  • 2016/06/08 (18:46)

無題

>大量の本物のお金を作ることで、政府の債務を帳消しにすることができます。

日銀が国債を買って政府に金を刷って払うとして、なぜ政府の債務が帳消しになるのですか?
  • from ゆた :
  • 2016/06/08 (14:49) :
  • Edit :
  • Res

Re:無題

日銀が国債を買って政府に払うのではありません。
日銀の国債引き受けができませんから。

量的緩和は市場からしか過去に発行された国債を買うことができませんので、
基本的には過去に国債を買った銀行にお金が供給されます。
政府に行くことは決して有りません。必ず金融機関にお金が供給されます。
似て非なる出来事です。

財政ファイナンスという意味分かるでしょうか。
日銀が国債を買います。
日銀に支払われた国債利息が、国庫支出金として国の予算になります。

つまりは、利子がかからないのです。

無限に借り換えされることが前提で国債と言うのは発行されますので、
利払い費の負担がかからない国債は債務とは言えません。
つまり日銀が国債を買った時点で政府の債務が帳消しになったと同義になります。

政府の負債を本当の意味で返すなら、今の負債約1200兆円分民間の誰かが借金を背負わなければいけません。しかも借金を増やし続けなければいけません。返してはいけません。
そうしなければ預金が消えるのですから。元本保証ができません。
政府の負債は国民の資産です。
出来るはずがありません。
  • from ニシ :
  • 2016/06/08 (19:07)

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